ブランコを通して
子どもたち |
幼稚園には2つのブランコがあります。いつの時代も不動の人気を誇る遊具の1つです。
でもだからこそ“ずっとのりたい”“はやくのりたい”という問題とは切っても切り離せません。
しかし、子どもたちがこのブランコを通してたくさんのことを感じ取っていたのでお伝えできればと思います。
この日もたくさんのたんぽぽの人がブランコに集まりました。
次の人が待つ線で今か今かと自分の順番を待っています。
「かーしーて」と伝えてみますが「いーやーだ」との返事が。
どうしてなのか理由を一緒に聞いてみたら「まだのったばかりだから」とのこと。
確かに順番を待たないと乗れないことは1学期を通して、みんななんとなく分かっています。
でも“はやくのりたい!”って気持ちもあります。
どうやったら早く乗れるか子どもたちは考えます。
「あと20かいやったらはどう?」
「30かいがいい」
「じゃあ30かいかぞえる!」
と回数で交換を提案してみたり、
「いっしょにのろうよ」と2人乗りを提案したら、
「1人であそびたい」と断られてしまうこともありました。
しかし、こうやってやり取りをすることで、相手の思いに気づき“じゃあこれなら?”と子どもたち自身が考えている姿がそこにはありました。
「ひとりじゃこげないから せんせいおしてー」と声が聞こえると、「おしたげる!」と背中を押してあげる人がでてきました。
気づくと次の人が背中を押してあげることに自然となり、そうやって押してもらうと不思議なことに、「いいよ」と次の人へすぐ貸す姿がうまれ、いつのまにか“ずっとのりたい”“はやくのりたい!”がなくなっていました。
いろんな人の思いに触れ、気づいたからこそこういった姿がうまれたのだと思います。
しかし、2人乗りを断られてしまったときのように、必ずしも思いに気づいたら、うまくいくとは限りません。
でもだからこそ、様々な思いに気づき、触れる経験を積み重ねていこうと思います。

