4歳児 表現活動 かにむかし
園だより |
昨年度3学期の園生活を振り返りながら、新しい一年のスタートを迎えたいと思います。
素朴でおおらかな昔話の味わいを壊すことなく描かれている絵本です。「なかまに なるなら やろうたい」「ああ さむか さむか」といった昔話の雰囲気いっぱいの語り口によってお話の世界に引き込まれていきます。
オノマトペの表現も愉快です。かにの甲羅から子がに出てくるところでは「ずぐずぐ ずぐずぐ」。子がにが泡といっしょにいっぱい這い出す様子が目に見えるようです。子がにたちが揃って歩いていくところでは「がしゃがしゃ がしゃがしゃ」。子がにたちがハサミを鳴らしながら歩いていく音が聞こえそうです。 また、子がにたちの仇討ちに仲間が次々加わっていく場面では「かにどん かにどん どこへ ゆく」から始まる問答があるのですが、ここもリズミカルで楽しく、言葉あそびのようにも感じられます。子どもたちもあっという間に覚えていきました!

昔話風のピアノの音を入れたり、登場人物の歩く様子を表現できそうな楽器を加えてみたりしてどんどんお話の世界を作っていきました。保育者が柿の木を作っていると一緒に柿の実や葉を作り始める子がいたり、「青い柿の実もいるんじゃない?」「きびだんご作ろうよ」と子どもからもアイディアが出てきてもいて、小道具が増える度にお話しもぐっと深まっていくように感じます。
あそびの中でも、活動の中でも何度か色んな役や楽器を楽しんだあとに、役決めを行いました。全部で8役あり、さらに“動いて表現する役”と“楽器で表現する役”とがあります。
石臼のバスタム(大きなたいこ)や、栗のシロフォン(木琴のようなもの)が人気のようで、どうしようかと話し合いをしました。枠がいっぱいなのを見て、「違うのにするよー」と譲ってくれる子が何人もいて、もちろん「これがいい」と強い意志を伝えている子たちもいましたが、決めるのにそこまで時間はかからなかった印象です。
話し合いの途中で、動いて表現する役の枠に一人だけになり、それでも大丈夫という子もいれば、一人は不安に思うのか「やっぱり違うのがいい」という子もいました。しかしそこに友達が新たに移動してきてくれた事で「このままにする」と“友だちとならできそう”と自信を持てていた様子もありました。

自分の表現する役の子の動きをみて音を出します。始めは子ガニのマラカスだけだったのが仲間が増えていくにつれ色んな楽器の音が重なっていって、大勢で仇討ちに向かっている表現がとてもよく出ています。大人が言わなくてもタイミングもとてもよくわかっています。

