プレイデーの取り組みをしています
子どもたち |
先日、小学校のグラウンドで行われたゆり組の綱引きを応援しました。
みんなで「がんばれー!」と声を出しながら大盛り上がり。
そんな姿を見ていたばら組の子どもたちに「ばら組もやってみる?」と聞いてみると、
「うん!」とやる気満々です。1学期のプレイデーでも、ゆり組の綱引きを見ていたので、
「自分たちもやってみたい」という憧れのような気持ちもあったのかもしれません。
「じゃあ、やろうやろう!」と紅白のリストバンドを配ると、みんな好きな色を選んで取っていきました。
紅白に分かれて並んでみると、紅12人、白11人。ちょうどいい人数だったので、
そのまま「よーい!」と綱を引いてみることに。
結果は、紅の勝ち!
「楽しかったから、もう一回やってみよう!」と、もう一度リストバンドを配ってみると……
今度はなんと、紅19人、白4人!
先ほど紅が勝ったことが印象に残っていたのか、
紅を選ぶ子が多かったようです。

いざ勝負してみると、やっぱり紅の圧勝。
すると、白にいた子たちからは「悔しい……」
と涙が出たり、「こっち少なかったから」と
不満の声が聞こえてきました。
そんな様子を見ていた子どもたちからも、
「こっち、やたら軽かったよ」
「保育者:綱引きなのに、おかしいね」
「白が多かったから」
「紅が少なかったんじゃない?」
と、口々に声が上がります。
そこで翌日、もう一度綱引きをすることにしました。
チームを決める前に、昨日あったことをみんなで振り返り、
「どうしたらいいかな?」と投げかけてみました。
すると、反応はさまざま。
「昨日の何が困ったのか、よくわからない」という子もいれば、
人数の違いに気づいて「こうしたらいいんじゃない?」と考えを話そうとする子もいます。
この時期の年中組は、まだまだ一人ひとりの見え方や感じ方が違います。
だからこそ、いろいろな反応があっていいのだと思っています。
その中で、友達の言葉を聞いて「なるほど」と気づいたり、「それならこうしたら?」
と考えたり。お互いに影響を受けながら、少しずつ同じところに向かっていく。
その過程こそ、今の年中組にとって大切な経験なのではないかと思います。
子どもたちからは、
「同じ数じゃないと」
「昨日のはありえない」
「(リストバンドを配る時に)紅、白、紅、白って分けたらいいと思う」
「女は白、男は紅」
「紅にいた人を少し白に移動する」
など、いろいろな考えが出てきました。
もちろん、ここで「正解を出そう」としているわけではありません。
みんなで共通して経験した「ちょっと困ったこと」があって、
それをきっかけに「じゃあ、どうしたらいいんだろう?」と考え合ってみる。
そんな時間にしていきたいと思っています。
もう一度リストバンドを取って、
一列に並んでみると……やっぱり紅が
人気で、紅のほうが多くなりました。
そこで、白の数名に「このまま綱引きをしに行ってもいい?」と聞いてみると、
ご立腹の表情を見せる子もいます。
すると、その様子を見ていた子が、
「じゃあ、ぼく代わるよ」
と、紅から白へ移動してくれました。
「あ、なるほど」と思ったのか、それを皮切りに「ぼくも!」「私も!」
と移動する子が次々に現れ、今度は白のほうが多くなって……。
また誰かが移動して……。
そんなことを繰り返しているうちに、紅と白が同じ人数になりました。
そして、いよいよ綱引きへ!
結果は、紅が一勝、白が一勝。
「勝った!」という嬉しさも、「負けた……」という悔しさも、どちらも味わうことができました。
大人があらかじめチームを決めて、「あなたは紅、あなたは白」と振り分けてしまえば、
きっともっとスムーズです。
でも今回は、あえてそうしませんでした。
「どうしたら楽しくできるかな?」
「昨日みたいにならないためにはどうしたらいいかな?」
そんなことを、友達との不器用なやりとりの中で考えながら、チーム分けそのものも
「自分たちのこと」として経験してほしいと思い、取り組んでみました。

