HOME > トピックス一覧 > 3歳児 たねまき

3歳児 たねまき

園だより

 1学期のエピソードを振り返っていきます。


 園庭でむくろじの実を見つけては皮をむき、中の固い種をあつめてみたり、ピーピー豆(カラスノエンドウ)のさやを開いてなかのまめをだしてみたり。日常の中でも種に出会って触れる体験は多いのではないでしょうか。その固い乾燥した種のなかからなんかでてきた!そんな驚きの種の姿を子どもたちと一緒に見たいなと思い、いろんな種をまいてみることにしました。

 一番初めはちょっと大きい豆苗の種から。

 「これは、豆苗の種。この子はね、まだ寝てるの。でもね、土のお布団とおみずがあると、むくむくって起きてくるのよ。おきてきたらどうなるのかな。やってみるね。」
 「みんなも寝るときにはふかふかのお布団にねるでしょ?今から私、この子のふかふかベットを作るから見ててね!」とはなしながら、プラスチックの容器に土(バーミキュライト)をいれました。

 この後、私が代表して種をまく予定でしたが、子どもたちがすっかり種の気持ちになっているようすでしたので「みんなもやってみる?」と聞いてみました。すると「やる~!」とぴょこぴょこ立ち上がりやる気満々の子どもたちです。「じゃあ、今から一つずつ種をあげるね。まだ寝ているから、やさしく持っていてね。順番にそ~っと、この土のベットに寝かせてあげてね。」こんなやり取りの後、数人ずつ順番にたねをまきました。

 手のひらでコロコロしてみたり、つまんでみたりと種の感触を思い思いに楽しんで、そっと土の上に置く人、指で押しいれる人、土をつまんで「お布団をかけるね」と上からかぶせる人と様々でした。
 全員が種をまきおわり「お水はみんなが帰った後にあげておくわね。いつ起きるのかな~って楽しみにしていてね。」とお話をし、その日は帰りました。




 次の日、暗くするためにかぶせていた段ボールを開けて覗いてみると種が膨らんて、いくつかのものは皮が破れ薄茶色の芽と白い根が出かかっていました。それを見た子どもたちは「なんか起きてるね。」「おおきくなってるね」とうれしそうにしていました。
 「実は私、また種を持ってきたの。」袋を振ると、サカサカおとがします。「これは、昨日の豆苗の種より小さい、カイワレ大根っていうたねなの。これもまいてみようよ。」とはなし、同じように苗床を用意して「小さい種だから落とさないように、手をおさらにしてね。」と言いながら、ザラザラっと種を手のくぼませたところに入れてやり、順に種まきをしてもらいました。みんな上手に土の上に種をまいていました。

 そして週明け、豆苗もカイワレ大根もお休みの間にグーンと伸びていて、みんなでびっくりしました。はじめは暗いところで育てたので黄色でしたが、数日靴箱の上に置き、日に当てると緑色になりました。

 スプラウトは成長が早いので、年少児にとっては変化が見えやすくおもしろかったようです。

最上部へ

桐朋幼稚園 〒182-8510 東京都調布市若葉町1-41-1 / TEL : 03-3300-2111(代)